みなさんは「おえ~自分って繊細かもしれん」と感じた経験ってありますか?
『繊細』という言葉の定義が曖昧なので自分の感覚に頼るところが大きいと思うのですが、多くのことでなくてもある一つのことにとても敏感だったり、他の人とちょっと感じ方が違うかもしれないと思ったことがある人は、意外といるのではないかなと思います。
今回HSPと呼ばれる性格?に関する本を2冊読んでみて自分はHPSなのかも、と共感するところがあったりなかったりしたのですが「自分の性格や感じ方を自分で知っておく」ということに加えて、「自分と比べてみて周りの人がどう感じているのかを知っておく」ということが大切だと思ったので、本を読んだときの感覚を忘れないためにもここに残します。
また自分自身、他のHSPの方の体験を見聞きしたり本を読んだりして「こう感じているのは自分だけじゃないんだ。」と気持ちが楽になったので、この記事を読んで共感したり新しく知ったりすることで気持ちが楽になる人がいればいいなという想いで書きました。
ちなみに読んだ本は以下の通り。↓
この記事では改善策などを書いているわけではなく、あくまで共有・記録のためなので手っ取り早く改善策が知りたいという方は下記の書籍を読んでいただく方が良いと思います。
鈍感な世界に生きる 敏感な人たち (Highly Sensitive Person (HSP) ) (心理療法士イルセ・サンのセラピー・シリーズ)
- 作者:イルセ・サン
- 発売日: 2016/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
HSPって何?という方も、自分も思い当たる節があるな…という方も、何か感じることが一つでもあれば嬉しいです。
ところで、なんだか自分で「私は繊細なんです。」というのは気恥ずかしいというか変な気遣いを生みそうなので別の言葉を使いたいのですが、上手い言葉が思いつかない。
人といると疲れる
親曰く私は保育園低学年のとき「引っ込み事案」「早生まれで周りより体が小さかった」のダブルコンボのおかげで、ずっと保育園の先生にひっついている甘えんぼだったそうです。自分では全く覚えていないのですが、その頃の写真を見てみると確かに先生の隣や先生に抱かれて写っていることが多いので本当にそうだったんだと思います。
しかし高学年から小学生と成長するにつれ、友達に快活でオープンな性格の人が多かったこともあり、それに引っ張られるようにして私自身も少しずつ開放的な性格になっていきました。
ただその頃から友達と楽しく毎日を過ごす一方で、一日中一緒に遊んだり地域のお祭りに行ってたくさんの友達と会ったりすると、とても疲れている自分がいることに気づき始めました。行ったときは大好きな友達とたくさん会えておしゃべりをしてすごく楽しかったはずなのに、家に帰ると「もう疲れた。はぁー。嫌だぁぁ」と親に言ったり、そんなことを思う自分が嫌になったりしていました。
幼いなりにその原因も考えたりしてみましたが、「たくさん遊んだから体力的に疲れただけなんだ。元から明るい性格じゃないから少しギャップを感じてるだけ。」と思って過ごしていました。
しかしこれも本を読むとHPSによくあることらしく、「人との交流」が楽しいものでもそうでなくてもHSPが苦手な刺激にあたるからなんだそう。
この刺激がどんなものでどれくらい深くて、どうしたら元に戻るのかを知り周りの人とできる限り共有できればストレスも減ると思います。
他人の機嫌に左右されてしまう
私は小さい頃叱られることが少ない子でした。だから今でも叱られるとものすごく落ち込んでしまうのですが、小中高生のとき周りの友達でほぼ毎日のように叱られているのにケロッとしている人を見ていると、「すぐに気持ちの切り替えができるのは叱られ慣れているからなんだな、羨ましいな。」と思っていました。
しかし、昔も今も自分が叱られることだけでなく、人が叱られるのも私は苦手でした。叱るという場面に限らず、私に関係なくても誰かが喧嘩をしていたり親が小さなことでも言い合いをしていたりと、険悪な空気が流れているだけで精神的にしんどくて、なんだか暗い気持ちになってしまうのです。
特に親が喧嘩をしているときそう感じるのはなぜだろうと思って考えましたが、よく小さい子が言う「大好きなパパとママが仲悪いのはイヤだ~~!」とかいうことではなく、「私が一人っ子で親が喧嘩している事やこのモヤモヤを共有できる人がいないから、兄弟とかだったら話相手がいるから『なんくだらんことで言い合いしてるんやろね~!』って笑い飛ばせるだろうけど、この苦しいのを感じているのが”私一人”だから、辛いんだ。」とそのときは思いました。
そして喧嘩や説教などをしているのが親でないときは「自分に叱られる経験があまりないから少しビックリしているだけ。」と思い込んでいたのですが、理由はなんにせよどうやっても暗い気持ちになってしまうのでどうしようもありませんでした。中学生になってスマホで音楽を聴くことができるようになってからは、自分で気持ちが落ち着かせられるようになったので少し楽になりました。
感情の大爆発
HPSは頼みごとをすることが苦手だったり、日頃の自分の感情を伝えるのが苦手らしいです。なので日頃から積もり積もった感情がいきなり爆発することがあります。
高校生になって少し落ち着いたのですが、私は中学まではありえないほど短気でした。役職に立候補することも多くなった中学生の頃、感情の制御をすることがまだ下手である日学級委員をしているときに、なかなか静かにならないクラスメイトに「もううるさいってば!!」と大声を出してしまったことがありました。
高校生になってからもっと日頃から自分の感情を上手く言葉にして伝えて上手くコミュニケーションを取れるように努力しようと思い、しゃべる練習や感情のコントロールをするようになりました。中学の頃と比べたら少しは短気な性格も少しは丸くなったなーと思います。
そして大学生になってから『アンガーマネジメント』というものがあることを知り、怒りという感情もコントロールできるのだと分かりました。「初めて聞いた!」という方はぜひアンガーマネジメントについての本を読んでみてください。
考えすぎて動けない
私は自分を「考え過ぎて動けない人間だなぁ」と思うことが多いのですが、これもHPSの人によくあることらしく、というのも本によるとHPSの人というのは頭の中でたくさん『気付き×シュミレーション=ベストな方法』という計算をしていて、ベストが分かるからこそ動けない状態に陥っているみたいです。
これめっちゃ共感しました!私自身「考えるよりもとにかく行動できるようになるんだ」という想いで〈動く〉というのを去年の目標にしていました。
いやもうとにかく考え過ぎちゃうし、しかも考えていることを口には出さないのでいざ決めて行動に移したり周りに言ったりすると「え?どこからいつその考えでてきたん??え??」みたいに思われることが私は多いです。でも自分の中ではたくさん考えてからやっているので突拍子もないことではないし、だからこそ否定されると萎えてしまうし、自分の決定に自信があるわけでもないので揺らぎます。これはちょっとずつ自分の心を強くしていきたいな~と思っています。
実際私は動いてみたら考えてたのと全然違った!ということもたくさんあるし、正直自分が考えているベストなんて自分の経験値の中だけで考えたものなので、まぁそりゃ考えたとおりにはいかんわな!と思います。同じように悩んでいる人は本に書いてあるベストじゃなくても『とりあえず』を一緒に意識していきましょう~!!
音に敏感
人のいびきや、ドアや物の扉を開け閉めする音、トイレを流す音や会話する声。そして道路を走る暴走族の爆音など、まぁ明らかな騒音はみんな気になると思うのですが「それをどれくらいストレスに感じるか」という人それぞれの感覚の違いを、成長するにつれて分かるようになってきました。
音については結構難しい問題で、誰が聞いても音が大きいほどの場合は相手に伝えて改善してもらうようにすればいいのですが、「音に敏感なHSPがストレスを感じる音」というのは相手や周りの人は別にストレスでも何でもなく何も気にしていない可能性が高いのです。だから「いや気にしすぎ」と言われてしまうかもしれないし、相手に自分の基準を強いてしまうみたいですごく難しいところ。伝えるのも躊躇するし、でもやっぱりちりつものストレスが溜まっていくからこれが地味~にしんどい!(笑)
たとえ話を使ったりして上手く言葉で伝えられるようになりたいな~。
繊細に感じる部分は人それぞれ
繊細といってもすべてのことを敏感に感じ取るわけではありません。人に得意不得意があるように、繊細に感じる部分とそうでない部分があります。私の場合で言えば、匂いに敏感だなと感じています。その他にも、このことに関しては全般がだめだと思うこともあるけれど、日光は大丈夫、人工的な光は苦手、チクチクした素材の服が以前は苦手で着ることができなかったのですが、最近はそれなりに耐性がついた気がしています。こうやって小さな条件によって可・不可が変わったり、時が経つにつれて意外と平気になっていたりと、なんだか食べ物の好き嫌いのようなものだな~と思いました。例えば「食わず嫌いしてた○○だけど食べてみたら普通に美味しかった」「トマトジュースは無理だけど生トマトならいける」「コーヒーが大人になって飲めるようになった」みたいな、、、そんな感じ。
”いい人”であろうとしない
「悪い人」って言われるよりも「良い人」って言われる方がいいなって今までは思っていたけれど、最近はちょっとその考えが変わってきました。「良い人」って、それって「あなたにとって都合がいい人」ってことでもある気がしている今日この頃、、、これは『進撃の巨人』でアルミンが言っていた台詞なんですが、アニメを見ていてハッとしました。
「良い人」ってすごく曖昧で広くて使いやすい言葉だと思うので、浅い関係ならいい人って言われても普通に嬉しいけど仲が良い友達や深い関係にある人には、なんか、良い人って言葉で片づけさせたくないです。だから私自身がもっと変わって引き出しの多い人間になりたいーー!!
甘えたり頼ったり、時にはわがままも言ってみたり、たくさん失敗して叱られたり、人から見たら当たり前のこともちょっと勇気がいることも、とにかく自分が後悔しないようにやっていきたいです。
最後に
ここまで 自分の感じ方について書いてきましたが、ここまで聞くと「HPSってあんまり良いものじゃないのかな?」と思われる方もいるかもしれません。私も悪いモノとは思っていなくとも、良いモノじゃないよなぁと思っていました。
だけど今回本を読んでみて、これらのことは良いことでもあるというか良いことに自分でできると思いました。イエス!!弱みは強みだ~!!!
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた~~