すのおさるブログ snowsaruBlog

目下の目標:海外旅行、恋人を作る、友達とご飯を食べる、顔ちっちゃくする

写真、ってこんなにすごい

前回に引き続き、広島尾道編です。

今回は尾道市立美術館尾道市立美術館は1か月前くらいからTwitterで見て気になっていた美術館でした。

この警備員さんと近所猫ちゃんのなんともいえない攻防ツイートに癒されて、すぐに旅行の目的地に決定。

そして行ったときには企画展も行っていたのですが、結果的にこの企画展がとても良くて、今回「来て良かった」と思う一番の理由になりました。

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簡単に言うと、このコレクション展をみて写真への見方や考えが変わりました。

今までの写真への考え方は「そこにあるものや流れる時間を切り取って残すもの」で、なんだかんだ言っても、自分の目に勝ることはないと思っていました。

視野が捉える範囲も、常に変わっていく景色も、色彩の豊かさも、その湿度や温度も、写真は十分に写せないと思っていたからです。

今まで美しいと感じてきた写真も、それは”写真”の美しさであって”景色そのもの”の美しさとは別だと感じていました。

 

でも、この展示にあった写真は現実よりも鮮明に、そこに流れる空気さえも、映し出していました。そこにあるのは、誇張も行き過ぎた創造もなくありのままを、そこに、今在るように撮られたもの。

写真って綺麗とかだけじゃなくて、こんなにも「力のあるもの」だったんだなと。

 

例えば私にとって、見慣れた都会の風景が新海誠作品によって洗われ光り輝いて眼前に現れたように、見慣れた田舎の風景が宮崎駿作品によって共に生きている重さのあるものだと分かったように、今回の展示では、同じところを見ているようでも、思わせる景色はこんなに違うのかと衝撃でした。

特に、フィルム展だったのでモノクロの写真がほとんどだったのですが、モノクロ写真に対して、ノスタルジーでちょっとお洒落、みたいな考えを持っていた私は、白黒写真がそんな甘くて優しいもんじゃないことを見せつけられたような。

fujifilmsquare.jpフジフイルム・フォトコレクション展 日本の写真史を飾った写真家の「私の一枚」 - CONTACT | 株式会社コンタクト

そして、展示を見ていたら写真家を志す人の気持ちが分かる気がしました。撮られた写真たち、もの凄く格好良かった。

現像の仕方やフィルム、刷られる用紙なども紹介されていて、今の時代にデータ化された写真たちがアプリで加工されて表現方法が探られるように、フィルムに撮った写真を「現像する」過程も創作なんだなと気づきました。(現像もなかなかキリが無さそうな世界ですよね…)

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このミニサイズ図録良い。

写真とは関係ないのですが、図録に載っている写真家たちの名前一覧のページが格好良いです。↓

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名作チェアもあるんです

最後に

「写真ってこんなんだったんだ…!」みたいな、知ってると思っていた人の知らなかったところを見るみたいな面白さがある展示でした。

フジフイルム・フォトコレクションの企画展の会期は2022年5月8日までとまだしばらくあるので、広島、尾道に立ち寄った際は尾道市立美術館に足を運んでみてください。

さぁ次こそ猫ちゃんモフるぞ。  完