すのおさるブログ snowsaruBlog

ノーファンタジー。but ファンタスティック。

モルダウでうちの中学に革命を起した話

ドラマ、カルテットのサントラを聴いていてモルダウが流れてきた。

私はモルダウを聴くと中学の合唱コンクールを思い出さざるを得ない。

 

 

私がモルダウを初めて知ったのはその合唱コンのクラス課題曲選びでのこと。

確か5曲くらいを一気に聞き投票で決めていくのだが、2,3曲目くらいで流れたモルダウを聴いた瞬間私は

「これがいい。やるならこれしかない。」と思った。

実はその後話していて知ったのだが、私の友人たちも同じようにモルダウ一択だと感じた子が多かったらしく、特に異論なくモルダウが私たちのクラスの課題曲となったのだ。

 

ただもしクラスの皆が嫌だというのなら、票数及ばず他の曲に決まりそうなら、どうにか説得してでもいや多少の強硬策を講じてでも、モルダウを自分のクラスの合唱曲にしようと私は思っていた。

それくらいモルダウのパワーは凄まじかった。

 

 

ただ、持つパワーが凄まじいというのは歌うのも大変ということでとにかく苦戦した。

COSMOSやHEIWAの鐘など他クラスが歌う定番の合唱曲とは異なり、いまいちどんな曲かつかみづらかった上に、うちの学校では歌われた前例がないためにお手本や参考にするものもなかった。

 

「何か感覚をつかみたい。」

そう思ってYouTubeで調べてみた。すると検索トップに出てきたのは合唱映像ではなくオーケストラの映像。同じ名前の曲がクラシックにもあるんだ~と思って見てみると、それは私たちが歌うモルダウだった。

そう、モルダウはクラシック出身の合唱曲だったのだ。

 

 

そしてなんやかんやありつつ終わった合唱コン。

私たちのクラスは上から2番目の優秀賞。最優秀賞は獲れなかった。

しかしその後。校内でちょっとしたモルダウブームが起きた。

モルダウかっこいいよねって他クラスの子からたくさん言われたり、自分のクラスの課題曲じゃないけどモルダウを口ずさむ子が出てきたり。

 

更にその波は後輩の代にまで広がり、他に比べて馴染みのない課題曲にも関わらずモルダウかっけーー!」とやはり後輩たちもなったらしく、その次の年モルダウを課題曲として歌ったクラスが最優秀賞を獲り、私たちの想いを遂げてくれたというわけだ。

(ちなみにその後輩のクラスは私の部活の後輩がいたクラスで、聞くところによるとその子たちの友人も「やるならモルダウしかない」と確固たる意志を持って課題曲に選んだらしい。やはりモルダウパワーすごい。)

 

今もその中学にモルダウが候補曲としてあるのかは知らないけれど、あったらいいなと思うしあるとしたらあのときの私たちと同じように、曲のカッコよさや美しさの衝撃に撃たれてモルダウを選んでいる子たちがいるんじゃないかなと思う。

 

そんな想像をしながら、うちの中学に革命を起したモルダウをまた今日も聴くのでした。