なんらかの組織やグループにおいて、脱退と加入はよくある話ですね。
でもその出入りの前後があったグループは果たして同じグループと言えるんでしょうか。
メンバーが一人変わるだけで全体の雰囲気もガラッと変わったり、人数が一人増減するだけで与える印象が違ったり。
そんな「グループにおけるバランスの謎」の話を手探りで少ししてみようと思います。
ふたりはプリキュア⇒ふたりはプリキュアマックスハート
おそらく私の人生において初めて「メンバーの出入り」を体験したのはプリキュアだった。
ふたりのプリキュアのときにはあった「相棒」感は、3人になったことで無くなったと思った記憶。改めて2人と3人の画像を見比べてみたけど、やはり2人構成のときのほうがカッコいいと感じた。
というのも2人というのはやはり相棒感がマシマシになる人数構成。2人、と言われると背中合わせの画のイメージがすぐ思い浮かぶし、仲間というより同志という言葉がしっくりくる。
総じて2人構成の良さは、この互いを補完し合う関係が生み出す「唯一無二の相棒感・バディ感」。無条件でカッコいい。
少女時代9人⇒8人
ジェシカの近づきがたいような、少し冷たく見える雰囲気が、少女時代の高貴さ、スター性を押し上げてた。
ジェシカはオーストラリア系の血も入っていて、異国情緒香るビジュアルと、ある意味少女時代の中だと親近感のない、ブランド品が似合うような、そんなビジュアルだった。
ダンスで陣形をとったときも、やはり偶数だとなんとなく締まらない印象になる。偶数は余りが無く、まとまりが良すぎる。
9の壁を超えた12人グループ
私の中で歌って踊るグループ、の最大許容人数は9人でした。
それ以上だとステージ上がごちゃごちゃするし、第一印象が「人多いな」になってしまって、一人ひとりにフォーカスする気力が削がれてしまう。
でもその壁を超えたなと私が思ったのが、IZ*ONEです。
どうやってその壁を超えたか、というのはダンスの際の構成が大きいと思います。同じく大人数グルである先輩のI.O.Iの場合、ステージ上でずっと全員が踊っていて、しかも身体全体での振りが多いため、一人ひとりの全身が他メンバーに被ることなく映らなければいけません。
一方でIZ*ONEの場合12人全員で一緒に踊るのではなく、6人がステージ中央で踊る、残りの6人はステージ脇で待機、という感じで、そもそものステージ上の人数を減らしているのです。
それに加えてダンスの振りも全員の「手だけ」を使って何かの形を作り出したりするものが多いので、各メンバーの手だけが見えればよく、手以外の身体部分は他メンバーに被っても問題ないのです。そのため大人数がグッと集まっても画面がごちゃつくことがないわけです。
ちなみにこの【舞台脇に捌ける】方法ってだれが初めてやったんだろう。
メンバーが踊らず脇に捌けてることに気付いた時「これは凄い革新だ!!」と思ったんだけど、どの振付師がやり始めたのか知らないんだよな…。
Billie
メンバーが6人のときはそれこそ楽曲の世界観とも相まって、どこか不安定で奇妙な感じがあった。
でもスアちゃんが加入して、安定したトンチキ感になったというか。不思議な世界というのが安定したものになった。wow strange world~~~♪
いうなれば前は薄暗い路地、森の中を彷徨う道、ほこりをかぶった奇妙な家、みたいなイメージだったんだけど、今はそれこそびっくり箱みたいなイメージ。きちんとした”ハコ”から、「とんちんかんなものが出てくるんだろうな。」とわかっている感じ。
前は、どこに連れていかれるか分からない。ここがどこなのかもわからない。みたいな感じだった印象。個人的にデビュー曲の「RING X RING」が大好きなので、またああいう楽曲が見たいな。
あとフォーメーションの見栄え的にも6人から7人という安定する人数になったのも見え方にかなりデカい影響を与えていると思う。
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ITZY、ルセラの5人組
女性5人組グループに溢れる、「無敵なウチら」感は異常。コンセプトも理由にあるかもしれないけれど、5人組という人数構成が余計にそうさせてる気がする。
4人組
個性がちゃんと見える。個性がとんがってる人たちの場合は4人がバランス良い。
四天王、って言葉があるように、それぞれの分野の王様って感じ。もはやそれぞれが建国できちゃうような個性と力を持っているイメージ。(4人じゃなくて5人の場合は、「みんなで一つの国」建てましょ、って感じがする。)
ちなみに今回はアイドルを多く例にとったけど、バンドとかでもバランスは必ず存在する。
売れているバンドだとキャラクターが皆立ってるしそれをきちんと感じられる。
やっぱりバランスって大事だと改めて感じました。以上。