すのおさるブログ snowsaruBlog

目下の目標:海外旅行、恋人を作る、友達とご飯を食べる、顔ちっちゃくする

出会ってしまった感

それは今年最後の衝撃。

今年はバイトで終わり、気づいたら年を越しているんだろうなと思ったところへの衝撃。

私がこの映画を知ったきっかけはtwitter。最近の情報源は専らtwitter。マズい。

 

ってそんなことはどうでもよくて、ある日『中島セナ』という子のことが気になった。きっかけは覚えてないけど、なんてクールでモードな女の子なんだろうと一瞬で目を奪われたことは覚えている。そんなこんなでTwitter漁ってたら出てきた映画がこれ。

WE ARE LITTLE ZOMBIES


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映画が気になったのは半年前くらい。でもたぶん、中島セナちゃんのことを初めて見たのはPOPEYEのガールフレンド号の表紙。POPEYEのガールフレンド特集号の表紙を飾るモデルさんたちは雰囲気があってとても好き。(内容や特集に対する人選の云々は置いといて)

あと同じく中島セナちゃんが出てたポカリのCMもエモかったなぁ。(エモいって古)

てゆか、ポカリとかJR SKISKIとか登竜門になってる系のCMに起用される子ってなんであんなにキラキラして眩しいんですかね。あとこの壮大なセットが撮影の後どうなったのかが気になる。


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脱線失礼しました。

これWE ARE LITTLE ZOMBIESのアー写なんですけど、いやなんなんでしょうこのカリスマ感。「服に着られない」っていうのが自分の中ではすごく大きなタレントなんですが、それをこの歳にして身に着けてるのよ、

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映画『WE ARE LITTLE ZOMBIES』 | 2020年2月5日 Blu-ray&DVD 発売より

 

いいぞ、イクコ、もっとやれ。

まずそもそも紅一点が中島セナちゃんなのがいい。これだけでパーティーに一気に雰囲気が出る。セナちゃんが劇中一貫してクールなのも、この年頃の幼稚な少年と大人びた少女の感じが表現されてていいよね。

イクコのバッセンのあとの「汗かいちゃった。」がやけに色っぽくて、意味ありげに聞こえる。いやこれ大人でも成立させられる人限られるでしょ。

イクコの制服がセーラーの中間服なのもいい。個人的に、中間服がいちばん似合う人は美人だと思ってる。

いいぞ、ゾンビたち、もっとやれ。

んでもって、主人公の子がいちばん冴えないというか没個性っぽいのが更にいい。結局、少年漫画も少女漫画も主人公はパッとしないどこにでも居そうでどこにでも居ない子なのよ

ヒカリくんの目が暗くて、画面いっぱいに映るあの真っ黒な瞳良いなぁ。何見てんだろ、何考えてんだろ、ってなる。

男子三人勢の言葉遣いがちょっとずつ違うのも育ってきた環境を思わせて好き。みんなちがってみんないい。

音楽、エモい。(エモいって古)

音楽が全部独特で口ずさんでしまう。映画の中毒性高め。おかげさまで一日一回は観てます。聞いてます。

WE ARE LITTLE ZOMBIESを聴いて、難しい言葉で歌詞を書かなくても、転調や細かい音取りがなくても良い曲は出来るんだなと感じた。音楽むず。音楽すげぇ。

シュールー。シュールってだっさ。

個人的に一番好きな場面は、告別式後の出棺のとき、車の発車音にびっくりしたヒカリが、持ってたママの遺影を落として割っちゃうところ。あのシュールさがツボ。周りの大人の反応も相まって毎回笑う。

ゲームプレイングっぽく、4人が連なって移動して角を曲がるときに、後列組がちょっとごたついて重なっちゃうのも忠実で好き。

まだ中学生なのに「人生で一番○○〇なのは...」とか言っちゃう悟ってるところも「子供のくせに」って思いながらも良いわ~ってなる。私も小中学生の時に「人生で一番○○」ってフレーズ多用しとけば良かったな…

与謝野っちゃうとかバベルってるとかなんでも動詞にするところも現代っ子っぽいし。

 

なんかそういうちょいちょいの積み重ねが映画の雰囲気を作ってて、かつ全部がなんか一緒に言いたくなる感じなのよ。あるじゃん、セリフ覚えて一緒に言っちゃう感じ。あれが全編にわたってんのよ。

あとちょいちょい出てくる言葉とか仕草が少年少女っぽいところが好き。

 

8?6?bitの音圧が大好き。ベタ踏みで音が鳴らされてるからか、常に耳が圧迫されてるというか脳内が音に押しつぶされてる感じが堪らん。音圧しか勝たん。

全体的にコントラスト効かせた画なのも、最初は見にくいかと思ったけど、妙な生々しさが表現されてて良い。そのおかげでちょっと見てて気持ち悪くなることもあるけど。

 

感情はない、ないって劇中ずっと言っているけれど、本当は感情はあったんだろうな~と思う。ゾンビは演じてたのかな。

何よりも映画全体を通してのセンスに脱帽。

それを感じ取れるほどの感受性が自分にあるのかは分からないけど、とにかく観てほしい。なんか懐かしいような新しいような哀しいような楽観視したくなるような、そんな気持ちになる。

 

楽曲『WE ARE LITTLE ZOMBIES』が良すぎる。映画を見たうえでこれを聴くと本当になぜか涙が出る。みんなは「涙が出ない」って歌ってるのにね。


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悲しいのに涙が出ないときもあれば悲しくないのに涙が出たり、人間って不思議~。

子供の声が重なった時の破壊力たるや。それで歌われちゃった時なんかにはもう中毒性しかない。エモい。最高。最近これしか聴いてない。