京都の大学生ならぬ東京の大学生。
こんなタイトルにしたけれど自分は東京の大学生ではなかったし、以前抱いていた羨ましさも今となってはもう消えた。
私は東京よりも断然緑豊かな、徒歩10分で蛍やら狸やらが見られる場所で大学生生活を過ごした。
今の私をいうなれば、東京のフリーター、だろう。
こっちにきて半年だが、東京暮らしはお金がかかる。
日々の暮らし、というより娯楽にお金がかかる。
日々の暮らし、例えば家賃や食費は自己努力で結構どうにでもなる。探せばある、我慢すればある、というものばかりだ。
でも、娯楽にかかるお金は変わらない。0か100かしかない。それが例えば映画なら、観ないの0か、観るの100しかない。
65の費用で観よう、とかはないのだ。
これがしんどい。
東京は豊かで、気移りしやすい私に溢れんばかりの娯楽モノをあれやこれやと繰り出してくる。
記憶の片隅の気になってた映画
フライヤーで見た面白そうな展示
SNSで流れてきたPOP UPのショップ
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田舎なら、気になっても諦められる。そもそも物理的な距離が遠いし、そこまでして行くほどの熱量はない。じゃあいいか、と。
でも東京に住んでいると、『頑張ればイケる』というものばかりで諦める理由をくれないのだ。
バカ高い入場料とか、交通の便が悪い立地とか、会期が鬼短いとか、なんでもいいので諦めさせてくれるものがほしい。でないと際限がない。
先日、これは行きたい!と思って応募したライブに外れたとき、残念よりも先に少しホッとしたときはマズいなと思った。
恐らくあの日当選していたら、そのままコンビニで入金手続きを済ませていたことだろうと思う。お金があるわけじゃないのに。
あーーーー東京怖い!