実は最近、ずっと願っていた観葉植物を家に迎えた。
そしてここ3週間ほどちまちまと育ててきて、家に植物を入れることには癒しやリフレッシュ以上の意味があると感じた。
それとは、手のかかる・気にかける存在ができるということだ。
初めにどんなのを買おうかと考えたとき、植物の種類に関しては全く知らないので決めなかったけれど、「ちょっと手間が要るような、育て甲斐があるやつ」というのだけは決めていた。
小さいころ、フサフサとした青々しい葉が付いている観葉植物を買ってはことごとく枯らす母の姿を見てきて「葉物はダメだ、買うなら多肉だな」と思っていたはずなのに、いつの間にか考えが変わっていた。(そういう自分は小学生のころにサボテンを枯らした。)
最初の話に戻るが、実際に育ててみて、いわゆる掃除や自炊と同じような効能が得られるのが観葉植物を育てることなんだなと感じている。
ただ、掃除と自炊というのはしなくても自分は生きていけるもの。
けれど、きちんと気にかけ適切に育てなければ観葉植物というのは枯れ、死んでしまう。
この『自分のことなのか、そうでない自分以外の生命体のことなのか』という違いがかなり大きくて、自分のことは「自分に返ってくるだけだからどうでもいいやー」と思えても、植物はそうでないので「ちゃんとしなきゃ」と思わせてくれる。
し、そんなちょっと手のかかる存在がいることが嬉しいのである。
全てが適当な方に流れてしまいそうになるときに、この手のかかる存在が「やったらおれはどうなんねん!」と繋ぎとめてくれる。
それこそ、「買う」ではなく「飼う」ということだなーなんて思う。
そんな植物たちが家に来てからは、起きてその変化を見るのが楽しい。
例えばこの前は2日家を空けていたら、多めに給水しておいたはずのポットの水がカラッカラで給水量に驚いたり、買ったときに付いていた葉がぽとぽと落ちるので何事かと思ったら葉が取れたところから新芽が生えてきたり。(葉が生え変わるのではなく茎が伸びて成長するタイプだと思っていた)
いつもは何をするにしてもあらかじめ調べつくしてしまう人だけど、なんとなくの予備知識しか無いと逆に知らないことばかり起きて面白いので、次新しい植物を迎えるときにも基本のき、みたいな情報だけであとは思うように育ててみるのもアリだなと思っている。
ぜひ皆さんも観葉植物、どうぞ。🍃🍃