すのおさるブログ snowsaruBlog

目下の目標:海外旅行、恋人を作る、友達とご飯を食べる、顔ちっちゃくする

『約ネバ×ずとまよ』は、強く、弱く、美しい。

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映画『約束のネバーランド』公式サイトより

 

今回は、Amazom prime videoでアニメ一気見してハマったところに映画公開のナイスタイミングだったため、映画見てきた。

 まず映画の全体的な感想としては、「漫画・アニメを見てなくても内容が理解できるようにはなってる。だけど、削られた部分や変更部分が欠けさせた世界観を、演技で補う、越えることができなかった。」と思いました。

 

 

レイ役のかいりくんが可愛すぎた

レイ役を演じているかいりくんなのですが、お顔の造りが目がクリクリしててかわいい感じなんですよね。映画中の演技も、お顔の可愛さだけじゃなくて舌ったらずな感じや挙動に可愛さがやっぱにじみ出てて、ちょっとレイではないかなぁと感じてしまいました。私の中でのレイはかわいいイメージ全くなかった…涙

 

渡辺直美さんと板垣李光人くんの演技が良かった

渡辺直美さん演じるシスタークローネは、演技の良し悪しは分からないけど1番役に近いなと個人的に思いました。個人的にはもっとミュージカル調のしゃべりが見たかったな~!

板垣李光人くん演じるノーマンが主演3人の中で1番好きでした。表情の作り方が「ノーマンだ!!!」と思ったし、演技だけでなく日本人離れしたビジュアルでも約ネバの世界観を上手く表現できてたと思いました。

それにしても、あんなに白髪が似合うのは凄い…!

このことについては監督も映画公開前の動画で「普通は日本人に対してノーマンと呼ぶことに違和感を覚えるけど板垣李光人くんは違和感がない」とおっしゃっていて、私もその通りだと思いました。

 

ほっこりとシリアスの強弱がもう少し欲しかった

GFハウスのほっこりっていうのはもっとこう農園という境遇に立っているから引き立つと思うんだけど、「農園」というシリアスさと「孤児院での家族のような存在」という温かさの対比があまりないので、あの絶妙にダークすぎずクリアーすぎないという雰囲気をあまり感じなかったです…

あと、アニメを見てフルスコア3人にはそれぞれ芯となる強さ、それぞれの譲れないものがあってそのことになると人が変わると感じたけど、その部分の演技が弱いなと思いました。

例えば、、、ノーマンは人に与えることもできる賢さと親のように広くて深い優しさ。エマはGFハウスの家族みんなに対する底なしの愛。レイはノーマン・エマに対する想い。そして冷静さと熱さのバランス感覚と、そのバランスが崩れたときに溢れる人間味。加えて、相手を委縮させるほどの覇気。脱獄への執念。

こういうのを映画でもビシビシ感じたかったなぁ~と。

 

実写であることによって、人肉社会への現実味が増していた

「私たちは食べられるために生まれてきた…」

と語り綺麗に丁寧に管理される子供たちが、私たちが食べている牛豚鳥のように管理されている姿と重なって見え、更にそれが実写であることによって人肉社会をアニメよりも容易に想像できてしまいました。我ながら嫌な考えをしたものです、、、こんな世界が来る未来がいつかあるんでしょうか。

 

顔の表情表現が難しかった

イザベラの、ハウスのママとしての聖母のような顔と管理者としての冷酷な顔の使い分け。フルスコア3人の切迫した中にいるからこそ出る狡猾な笑み、シリアスな表現などがやっぱアニメには勝てん、、、絵には勝てん、、、、、!!ってなりました。

表情や動作などアニメで動いているものしか見たことないので、いつか漫画でも読んでみたい!

 

3人の以心伝心・ソウルメイト感をあまり感じられなかった

生まれたときから長い時間を一緒に過ごし、家族として結束を深めてきた3人が醸し出す空気感を出すのは、やっぱり現実では難しいのかなと思いました。特に今回の主演3人は初共演らしく、そりゃ生まれてから10年以上一緒と初対面で映画初共演じゃ大きすぎる違いだわな~と、、、う~ん難しい!!

 

もっと年少組など、エマ・ノーマン・レイ以外の子供たちにもフォーカスして欲しかった

基本的にフルスコア3人組にしかライト当てられてない感じ。もっと他の年少組の子たちを描いてほしかったっていうのは思ったんですけど、上映時間やキャスティングの関係もあるだろうからこれは仕方ないかもしれないですね…

 

門に「近づいてはいけないもの」「禁忌」「犯してはいけないルール」という重厚な雰囲気を感じなかった

門や柵というのはこのお話の中ではとても重要なモノになっていると思うのですが、重要であるがゆえの厳かな雰囲気を、映画のセット(CG?)や門に対する役者の演技からは感じることができませんでした。なんか、普通にあるちょっと暗くて怖そうな門??という感じ。

でも門は真実を知らない子供たちにとって「完全に怖いもの」でもないから、その門や柵に対する微妙な感じを上手く表現して欲しかったですね。ちょっと門のところでビビりすぎやろ!って思ったかなぁ

 

ずとまよACAねさんが歌う正しくなれないがいい!

あかねさんの突き刺すようなクリアな声が物語の暗さのなかにさす一つの光のようで、物語がおわったあとの暗い気持ちを少し照らしてくれる感じ。漫画の内容と照らし合わせると内容としては全然途中なのですが、歌がラストに流れてくることでなんだかスッキリした気持ちで映画を観終えることができます!

 

 

 

〈結論〉

漫画・アニメを観ていない人でも楽しめるようなお話のつくりになってる!!

ただ、約ネバの「ダークファンタジー」というジャンル・世界観にどっぷり浸かりたいなら漫画やアニメを映画の前でも後でも、ぜひ見てほしい!

 

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それでは今回はここでおしまい。今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!!この記事いいじゃん!!と思ってくださった方はぜひスターや読者になるボタンをぽちっとお願いします!コメントもすのおさる喜びます!またね~。

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